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7月, 2025の投稿を表示しています

効率厨の父が小一の息子から学ぶポケモン哲学

  はじめに 私には小学校一年生の息子がいて、例に漏れず彼もポケモンが大好きだ。 今は夏休みの真っ最中だが、宿題は初日に終わらせてしまったため、暇になった息子が「ポケモンのゲームをやりたい」と言ってきた。 夏休みだけの娯楽のために最新のニンテンドースイッチとソフトを買うのはもったいない。 そこで私は、持て余していた古いパソコンにゲームボーイアドバンスのエミュレーターを入れ、昔の『ポケモンファイアレッド』を遊ばせることにした。 親の「効率的」プレイスタイル 私も初代のポケモンゲームをプレイした経験があり、効率的な進め方を覚えている。 序盤は炎タイプが貴重だから、御三家はヒトカゲを選ぶ 序盤で3段階進化するポケモンを捕まえ、図鑑を埋めつつ育成する ジムバトルは相手の弱点タイプで攻める 伝説のポケモンと出会う前には必ずセーブして、リトライで確実に捕まえる …など、常に数手先まで考えながら最短ルートでゲームを進めるタイプだ。 息子の自由奔放なプレイ しかし、いざ息子にプレイさせてみると、私の予想は見事に裏切られた。 まず、息子は「かわいいから」という理由で、御三家の中からゼニガメを選んだ。 (序盤に水タイプの野生ポケモンが多いのに…) 旅立っているにも関わらず、ゲームを中断するたびにマサラタウンの自宅に戻り、自分の部屋でセーブするという謎のこだわり。 (そこだけ妙に現実的で、「この子、おうちが大好きなんだな〜」と微笑ましく思えた) まだ小学校一年生ということもあり、文字を完璧に読んで理解するのは難しい。 そのせいかゲーム中のメッセージをかなり飛ばしてしまい、あっちこっちを迷って彷徨う。 絶望的な技の選択ミスと、モンスターボール乱投事件 最初にもらったモンスターボールを体力満タンの野生ポケモンに投げまくって全て使い果たし、手持ちポケモンはゼニガメのみ。 さらに致命的だったのは、ゼニガメがレベルアップで覚えた「みずでっぽう」の代わりに、よりによって「たいあたり」を忘れさせ上書きしてしまったこと。 野生の草タイプポケモンはそこそこ出るのに、こちらは水タイプの技しかないという絶体絶命の状況を自ら作り出してしまう、まさに破天荒なプレイ。 親の葛藤と干渉への誘惑 私の目線から見れば、息子のプレイは無茶苦茶で、自分だったら絶対に最初からやり直す。 むしろ、こっそり私がプレイし直し...

Rustdeskを使ってWindowsPCからMacへ接続する方法

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  背景 最近は Claude code を使って Vibe coding にハマっている。何日も寝不足が続いた。 個人用の Mac mini で Claude code を使って何も不満はないが、会社の Windows PC だと WSL を介入しないと Claude Code が使えない。開発は Mac 環境のほうが優れているし、個人的に好んでいるし、Mac の Claude Code で作業 → Github にプッシュ (Mac)/プル (Windows) → Windows の WSL で Claude code 作業なんて面倒くさいことはしたくない。 Windows から Mac へ遠隔操作する方法ないかを探したら、OSS の Rustdesk を見つけた。 自宅で Rustdesk server を構築して、Mac と Windows の Rustdesk client の設定方法をここに記し、同じ要望がある人の助けになれば幸いだ。 Rustdesk とは Rustdesk とは PC やスマホ同士で遠隔操作できる無料ソフトウェアである。無料で使える上、通信が暗号化されてセキュアでもある。 Rustdesk は Server と Client の構成されており、Server は通信の中継管理の役割をし、Client は実際に操作する・されるアプリとして使われる。 つまり、遠隔操作するには Server が必要ってわけだ。 以前は誰でも使える公式の Server があったが、インターネット詐欺で Rustdesk があまりにも多く利用されたため、公開 Server は廃止された。代わりに自前で Server を立てる必要がある。 手順 / ステップ 自宅で Rustdesk を構築するには以下の条件が必要だ。というか私の自宅環境は最初から全て満たしていた。 前提条件 Ubuntu Server 24.04 Docker ルーターのポートを解放可能 ドメイン取得済み(もしくはルーターの動的 DNS 使用可能) ローカル DNS サーバーがある Server まずは、自宅の Linux サーバーに Docker を用いた Rustdesk Server を構築・設定する。 基本的に 公式の Docker 構築手順 に従えば問題ない。 Doc...

ジムの予定時間ボードを記入するお前は弱い

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  日本の大手フィットネスクラブでは、人気マシンやパワーラックなどの器具の横に「利用時間をボードに書き、20分以内で交代する」というマナーが存在する。 一見すると他の会員が待ち時間の可視化になって便利であるように思えるが、トレーニング歴4年の儂に言わせればこのルールは 「トレーニーの成長を妨げ、日本人の筋肉を弱体化している」 。 この記事ではこの日本の独特なジムマナーの致命的なデメリットと糞さを説明し、本来あるべき対策を述べさせていただく。 20分ボードは何故クソなのか 1.コンパウンド種目は絶対に時間足りない 特に Big3 のようなコンパウンド種目は20分で終わらせるのは至難の業。 ざっくり計算してみよう。代表的なスクワットの例(メイン3セットの場合): プレート付け替え: 1分 × 4回 ウォーミングアップセット: 1分 × 3回 メインセット: 1分 × 3回 セット間休憩: 3分 × 2 合計で16分 20分間に合うと思うかもしれないが、メイン5セット、またはデッドリフトのようにセットアップが長い種目では余裕で20分超過する。 さらに、NSCA “Essentials of Strength Training and Conditioning” でも 中上級者のセット間休憩は2〜5分 が推奨されており、時間短縮は質低下を招く。 これはつまり、中級者はこれ以上成長するなと言っているようなもの。 2.「予約時間の執着」で集中力が分散 利用したい器具が別の会員に利用されており、自分がボードに予約したところで、自分が使いたい時間帯にマシンが使えないという事実は変わらない。 また、ボードに時間を書いた瞬間「あと◯分で自分の番」という意識が強まり、現在行っているトレーニングの没頭を阻害し、必然的に雑なトレーニングになる。 運動心理学では 注意資源の分割 がパフォーマンスを下げるとされており( J. Sport Psychol., 2023 )、予約時間トレーニングの質の低下は本末転倒。 3.会員同士が敵対になるシステム ボードに予約時間を記入した時点で意思伝達はそこで完結し、 「譲り合い」や「補助を頼む」 の対話が発生しない。つまり、必然的に 器具は分け合うものではなく、奪い合うもの という潜在意識が働き、他の会員を敵と認識する。 共有資源の分配法と...